抄録
旅行業は、国内市場の縮小、インターネットの普及、国内顧客の行動変化などの影響を受け、従来のマスツーリズム向けのビジネスからの脱却が求められている。この変化を受け、旅行商品も従来の「発地」を軸とした開発から、「着地」を軸とした開発へと変化しつつあり、このような開発主体の変化は、旅行会社のビジネスにも何かしらの影響をもたらすものと考えられる。そこで本稿では、このような市場環境の大きな変化を受けている旅行業が、どのように地域主導の着地型商品の開発プロセスに関与し、どのようにして収益を得ようとしているのか、株式会社 JTB の事例分析から明らかにする。