観光研究
Online ISSN : 2189-7530
Print ISSN : 1342-0208
ISSN-L : 1342-0208
研究ノート
ソフトツーリズムの再考
―人新世時代とCOVID-19を背景として―
横山 秀司
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 34 巻 1 号 p. 51-58

詳細
抄録
新型コロナウイルスのパンデミックの発生により、世界のツーリズムは大打撃を受けている。一方、今世紀に入り地球温暖化が顕著となり、温室効果ガスの排出削減に向けた対策が急務となっている。ツーリズムは地球温暖化に加担していることが明らかとなっている。世界の観光研究者はCOVID-19パンデミック後のツーリズムのあり方を議論しているが、それは脱炭素化に向け、環境に負荷を与えることの少ないツーリズムを提案している。これは1980年代に生まれたソフトツーリズムと通底する。人新世という時代、地球温暖化、COVID-19パンデミックを背景にソフトツーリズムを再考し、その重要性を論じた。
著者関連情報
© 2022 一般社団法人 日本観光研究学会
前の記事 次の記事
feedback
Top