日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第38回 日本観光研究学会全国大会
会議情報

第38回日本観光研究学会全国大会
オーバーツーリズムの対応策に関する一考察
-京都市を事例として-
山下 裕明
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 81-86

詳細
抄録

2023 年に入り訪日外国人観光客数が急激に増加した。増加に伴い、オーバーツーリズムの問題が俎上に載せられるようになった。本論文では、未だ決定的に解決していないオーバーツーリズムの対応策について考察する。オーバーツーリズムは、観光地のキャパシティを超えて観光客が訪れることにより起こる。観光地のキャパシティは、ホテル数や面積等で決まる「都市キャパシティ」より、住民の感情等により決まる「住民キャパシティ」の方が小さく、後者を拡大させることが対応策のひとつになる。「住民キャパシティ」を拡大させるには、ピグー税・ロードプライシング等による直接的な分配、経済効果の見える化が有効である。

著者関連情報
© 日本観光研究学会
前の記事 次の記事
feedback
Top