主催: 日本観光研究学会
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 38
開催地: 文教大学東京あだちキャンパス(東京都)
開催日: 2023/12/08 - 2023/12/10
p. 81-86
2023 年に入り訪日外国人観光客数が急激に増加した。増加に伴い、オーバーツーリズムの問題が俎上に載せられるようになった。本論文では、未だ決定的に解決していないオーバーツーリズムの対応策について考察する。オーバーツーリズムは、観光地のキャパシティを超えて観光客が訪れることにより起こる。観光地のキャパシティは、ホテル数や面積等で決まる「都市キャパシティ」より、住民の感情等により決まる「住民キャパシティ」の方が小さく、後者を拡大させることが対応策のひとつになる。「住民キャパシティ」を拡大させるには、ピグー税・ロードプライシング等による直接的な分配、経済効果の見える化が有効である。