運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827
二次出版
日本人成人におけるスクリーンタイムの座位行動に関連する社会人口統計学的要因および身体的特徴―地域住民を対象とした横断研究
Journal of Epidemiologyに掲載された英語論文の日本語による二次出版
石井 香織 柴田 愛岡 浩一朗
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2016 年 18 巻 2 号 p. 113-121

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抄録

目的:健康リスクに影響を与えるスクリーンタイム(テレビ視聴やコンピューターの使用)の座位行動に関連する要因の検討が求められている。そこで本研究では,日本人成人におけるスクリーンタイムの座位行動と体重・体格および社会人口統計学的要因との関連を検討した。

方法:日本の2つの地域に居住する4069歳の地域住民1,034名に対し横断調査を実施した。自己記入式質問紙にて社会人口統計学的要因,身長,体重およびスクリーンタイムの座位行動時間を調査した。BMIおよび20歳時からの体重増加によるスクリーンタイムの違いをMann-WhitneyU検定にて検討した。また,ロジスティック回帰分析により,スクリーンタイムに関連する社会人口統計学的要因を検討した。

結果:平均年齢(標準偏差)は男性で55.6(8.4)歳,女性で55.3(8.4)歳,週あたりのスクリーンタイムの中央値(25パーセントタイル-75パーセントタイル)は男性で832.0(368.8-1263.1)分,女性で 852.6(426.0- 1307.5)分であった。20歳からの体重増加が10 kg以上の者は,10 kg未満の者よりスクリーンタイムが長かった(P = 0.08)。独身者,仕事に就いていない者は,よりスクリーンタイムが長かった。また,4049歳の者はそれ以上の者よりもスクリーンタイムが短かった。

結論:本研究の結果は,特に高齢者,独身者,仕事に就いていない者に対するスクリーンタイムの座位行動を減少させるための対策の必要性を示している。

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© 2016 日本運動疫学会
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