抄録
乳がん超音波検診システムとして,つくば総合健診センターの超音波検査方法,検査結果の入力方法,精密検査への紹介と精密検査結果の回収方法を紹介し,超音波検診の結果を述べる。検査では走査方法を統一し,所見は専用のレポーティングシステムを用いて詳細に,かつ省力化できるところは省力化して行っている。以前との比較,マンモグラフィや以前の精密検査結果の参照により,要精検率を抑えることができる。2012年度の結果では超音波検診受診者は7542人,要精検率2.5%,がん発見率0.42%,陽性予知度は16.9%であった。精度管理方法を確立し,質が高く,また有効性の評価ができるような検診が全国で行われることが今後の課題である。