日本乳癌検診学会誌
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一般女性の乳癌
検診意識の変化-乳房健康研究会のアンケート調査から, 2003年と2005年の比較
野末 悦子島田 菜穂子沢井 清司福田 護霞 富士雄
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2006 年 15 巻 1 号 p. 75-82

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抄録

著者らは第13回日本乳癌検診学会総会で「一般女性の乳癌意識と自己検診実態」というタイトルで, 2002年10月から2003年1月の間に行ったアンケートについて発表した。その後, 厚生労働省からの乳癌検診にマンモグラフィを導入する指針が出され, マスコミでも乳癌についての報道が多く見られた。この間, 一般女性の乳癌検診に対する意識や行動がどう変化したかを探る目的で, 2005年7月に前回と略同様のアンケートを行い, 検討した。乳癌の死亡が年々増加し続けていること, 定期的に画像診断 (マンモグラフィ) を受けることで乳癌の発見率を高めることなどの認識率は, 前回よりも明らかに増加しており, 3/4 (74.3%) が認知している。しかし, 実際のマンモグラフィ受診率の増加は, 残念ながら5.8%から12.4%へ変化したに止まっている。どうすれば, さらに受診率を高めることができるかについて考察した。

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