Japanese Journal of Acute Care Surgery
Online ISSN : 2436-102X
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ACSチームの働き方改革,専門化と完全シフト制がKEYとなり得る
清水 正幸土屋 亜由美河西 浩人風巻 拓廣江 成欧松本 松圭江川 智久
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2023 年 13 巻 p. 168-172

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抄録

〔要旨〕Acute Care Surgery(以下,ACS)は,以前より長時間労働が問題視されている外科と救急に関連する診療領域である。2024年4月から開始される医師の働き方改革は,時間外労働時間の適正化であるが,各地域におけるACSの診療レベルを維持しつつ,この領域の働き方改革を進めることは困難が予想される。当院のACSチームの診療体制上の特徴は,①ACSは外科の一専門領域に構成される,②ACSの5分野をカバーする,③ACSチームはシフト制で勤務する,である。これらを実践することによりACSの診療レベルを落とすことなく働き方改革を進めることは可能であると考えられる。実際に当院のACSチームは,2024年4月より開始される医師の働き方改革においてA水準(時間外労働時間が年960時間/月100時間未満)を申請する予定である。当院のACS診療体制の特徴を医師の働き方改革の観点より紹介する。

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© 2023 日本Acute Care Surgery 学会
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