Japanese Journal of Acute Care Surgery
Online ISSN : 2436-102X
症例報告
プラスチック製異物の同定が困難であったため外科的摘除を2回要した異食症の1例
前川 夏穂風巻 拓眞戸原 尚輝仲澤 寿輝隈本 雄大川合 良尭保武 雄真土屋 亜由美廣江 成欧松本 松圭清水 正幸江川 智久
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2023 年 13 巻 p. 137-141

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抄録
〔要旨〕消化管異物は,小児や高齢者の誤飲,精神疾患を背景とした異食症によるものが多い。胃内異物はほとんどの症例で内視鏡的摘除が可能で,十二指腸より肛門側に移動した異物の多くは自然排泄されることも多く,外科的治療の対象となるものはまれであるが,ときに重大な合併症を招くことがあり,軽視されるべきではない。今回われわれは,内視鏡的摘除が困難だったため外科的摘除が必要となり,さらに術後3カ月で異物によりS状結腸穿孔をきたした症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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© 2023 日本Acute Care Surgery 学会
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