2017 年 21 巻 1 号 p. 36-43
本研究の目的は,独居高齢者の在宅エンド・オブ・ライフに影響する要因を明らかにすることである.最期まで自宅ですごすことを希望した独居高齢者のうち,「自宅で最期を迎えた完遂群」(78 人,回収率59%)と「自宅療養を断念した断念群」(77 人,55%)を担当した訪問看護師を対象に自記式質問紙調査を実施した.独居高齢者が自宅で最期を迎えたいと希望した理由,自宅で最期を迎えることに対する別居家族の意向,両者の心構え,別居家族の支援などを2 群間で比較した.その結果,独居高齢者が「入院生活を拒否していた」,別居家族が「自宅で最期を迎えることを容認していた」「むしろ,自宅で最期を迎えることを希望していた」であり,独居高齢者の強い意思と,別居家族の独居高齢者への意思の尊重や受容が在宅エンド・オブ・ライフに影響していることが示唆された.