日本在宅ケア学会誌
Online ISSN : 2758-9404
Print ISSN : 1346-9649
研究
要介護高齢者の主介護者の介護と仕事の両立に関連する要因
滝 ゆず堀口 和子岩田 昇
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2017 年 21 巻 1 号 p. 44-51

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抄録

介護と仕事の両立に関連する要因を明らかにすることを目的として,在宅高齢者の主介護者365 人を対象に自記式質問紙調査を実施した.回答が得られた236 人(回収率65%)を外での仕事を継続しているか否かによって,「介護と仕事の両立群」(N = 170)と「介護に専念した離職群」(N = 66)の2 群にわけた.要介護高齢者の状況,主介護者の属性・家庭の状況,主介護者の認知的介護評価・介護の対処方略,仕事関連の状況,介護保険サービス利用などを2 群間で比較した単変量解析の結果,離職群のほうが要介護高齢者の要介護度が高く,要介護者との意思疎通が悪く,介護頻度も多かった.多変量解析では,「着替え・入浴・医療的ケア」の介護頻度が多いこと,週あたりの勤務日数が多いことが離職に関連し,一方「歩行」の介護頻度が少ないこと,自営業や役員クラスで勤める等が介護と仕事の両立に関連していた.介護と仕事の両立は,介護量の軽減や柔軟な働き方により可能となるのではないかと考えられた.

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© 2017 一般社団法人日本在宅ケア学会
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