2024 年 8 巻 1 号 p. 30-33
関節リウマチは免疫系の異常によって引き起こされる慢性炎症性疾患であり,関節の痛み,腫れ,機能障害を引き起こす。一方,悪液質は慢性疾患に伴う体重減少や筋肉量の減少を特徴とする病態で,しばしば関節リウマチの患者にみられる。
悪液質は,がんや慢性心不全,慢性腎不全,自己免疫疾患などの慢性疾患を背景とした低栄養で,骨格筋量の低下を特徴とする。骨格筋量の減少や衰えは,生活の質や生命予後に悪影響を与えることが報告され,近年,サルコペニアとして広く知られるようになった。
本稿では,近年,メカニズムや対策が少しずつ解明されている悪液質の現状と課題について概説する。