2024 年 8 巻 1 号 p. 66-73
[目 的]
外来血液透析患者をサルコペニア,ダイナペニア,プレサルコペニア,コントロールの4群に分類し,分布状況を明らかにするとともに,群間比較の結果から新たな知見を得ること。
[方 法]
血液透析患者97名を骨格筋量指数と握力の結果により4群に分類した。また,これらの群の基本属性およびBody Mass Index(BMI),栄養,体脂肪率について群間比較を行った。
[結 果]
サルコペニア,ダイナペニア,プレサルコペニアの有病率は,37.1%,14.4%,13.4%,コントロール群は全体の35.1%であった。サルコペニア群はコントロール群と比してBMIと栄養指標が低く,ダイナペニア群とコントロール群の間に有意差を認めたのは握力のみであった。
[結 論]
対象者全体の約65%に骨格筋量の減少と筋力低下の両方,またはそのいずれかが観察された。血液透析患者は普通体重であってもサルコペニアは存在することに留意する必要性が示唆された。また,握力を評価することの意義を提言する。