2024 年 8 巻 1 号 p. 74-79
[目 的]
フレイルと判定された地域在住高齢者を対象に,医師,薬剤師,看護師を含んだ専門職らによるフレイル予防教室において,European Health Literacy Survey Questionnaire日本語版(以下,J-HLS-EU-Q47)およびElderly Status Assessment Set(以下,E-SAS)がもたらす介入の効果を検証すること。
[方 法]
対象は,鳥取県米子市が実施するフレイル予防事業において,フレイルと判定された高齢者53例であった。2021年9月~2022年12月に専門職らによる講義とエクササイズを実施した。介入前後のJ-HLS-EU-Q47,E-SASを評価し,平均値を比較検討した。統計処理には対応のあるt検定,Wilcoxonの符号付順位和検定を使用した。
[結 果]
比較検討の対象は32例であった。J-HLS-EU-Q47において有意差は認めなかった。E-SASは生活のひろがり,ころばない自信,歩くチカラの項目において有意な向上が認められた。
[結 論]
知的活動を含むフレイル予防の取り組みは,コロナ禍における地域在住高齢者のヘルスリテラシーの維持,運動器の機能向上に寄与した。健康づくり,社会参加の促進により,フレイル予防の一助となることが期待される。