抄録
国際学力調査の一つであるOECDIPISA2006の結果は、日本の生徒の学ぶ意欲が世界に比べ低いことを明らかにした。新学習指導要領では、学ぶ意欲の向上が求められている。意欲は学習活動の基盤をなすものであり、それによって学習における様々な認知活動を進める重要なものである。しかしそもそも意欲とは何か、どのようなものでおよそ構成され、どのような学習内容の配列や学習指導がそれを引き出すか等、ほとんど議論されてこなかった。本課題研究では,実験や観察の意義とフィンランドの理科教科書の例示から、意欲の研究成果をいかに実践に生かすか、一つの可能性を示そうというものである。