サルコペニアやフレイルの予防・対策として身体活動を支援する上で,その実態を適切に評価することは極めて重要である。臨床や地域の現場で身体活動を把握する方法としては,質問票による主観的評価と,加速度計などのデバイスを用いた客観的評価がある。質問票は簡便で低コストであり,IPAQ(International Physical Activity Questionnaire),GPAQ(Global Physical Activity Questionnaire)などが代表的であるが,さらに簡便な形式も存在する。研究用途の活動量計は詳細な情報が得られる一方,近年は消費者向けデバイスも発達しており,歩数計やリストバンド型活動量計,スマートフォンなどからも有益な情報を得ることができる。身体活動評価の実践を阻む要因としては,知識・認識の不足,リソースや体制の課題,活用および制度の課題などが挙げられる。評価の目的を明確にし,身体活動に関するどのような情報を得たいのかを明確にすることが,実践の場における身体活動評価のさらなる普及につながると考えられる。