2025 年 9 巻 3 号 p. 372-378
サルコペニア診断において,筋量の評価にはDXA法またはBIA法のいずれかによる四肢除脂肪量測定値を基になされるがそれぞれ問題点がある。補正をすることで,機能低下のリスクに関連していることが明らかにされているが,どのような補正をするかについては今後の課題である。筋質の評価は多くは研究段階であるも,筋質は筋量以上に臨床的アウトカムに直結し,介入の効果指標としても有用である可能性が考えられるため,正確で詳細な評価が可能であるCTやMRI,簡便で特にスクリーニングに有用である超音波(新しい広範囲描出型措置を含め)や位相角が測定できるBIA法による比較的簡便な評価手法についても,今後エビデンスを蓄積することで,定義の仕方と評価法の標準化を進め,またカットオフ値を決定し,将来的には筋量と併せてサルコペニアの診断基準の中に組み込まれることで,健診や診療での実用性が高められることが期待される。