日本外傷学会雑誌
Online ISSN : 2188-0190
Print ISSN : 1340-6264
ISSN-L : 1340-6264
症例報告
カイロプラクティックにより両側外傷性頸部内頸動脈解離を来したと考えられた1例
中江 竜太佐々木 和馬金谷 貴大富永 直樹瀧口 徹五十嵐 豊萩原 純金 史英横堀 將司布施 明横田 裕行
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 33 巻 4 号 p. 398-402

詳細
抄録

 カイロプラクティックという軽微な外力により両側頸部内頸動脈解離を来したと考えられた1例を経験したので報告する. 症例は41歳の女性, 痙攣を主訴に救急搬送された. 頭部CTでくも膜下出血を, 脳血管撮影でくも膜下出血の原因と考えられる左内頸動脈瘤を認めた. また両側頸部内頸動脈解離を認めた. 同日脳動脈瘤クリッピング術を行ったが, 翌日脳梗塞が出現した. その後の病歴聴取で27日前からのカイロプラクティックへの通院歴が判明し, 両側頸部内頸動脈解離の原因であると考え, 脳梗塞の原因も左頸部内頸動脈解離からの血栓塞栓症と考えた. 抗血小板薬で治療を行い第29病日にリハビリ病院に転院した. 発症3ヵ月後のMRAでは両側頸部内頸動脈解離は軽快した.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本外傷学会
前の記事 次の記事
feedback
Top