行動分析学研究
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研究報告
通常の学級における授業中の静かに話を聞く行動の定着を目指した取り組み――「沈黙のポーズ」プロンプトを含む介入パッケージの効果――
松山 康成田中 善大庭山 和貴
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2024 年 39 巻 1 号 p. 2-14

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抄録

研究の目的 本研究では、授業開始時および授業中における児童の静かに話を聞く行動の定着を目的とした「沈黙のポーズ」プロンプトを含む介入パッケージを実施し、その効果を検討した。研究計画 学級間多層ベースライン法を用いた。場面 小学校の通常の学級の授業開始時および授業中に介入を行った。参加者 小学4年生3学級の88名の児童であった。介入 介入1では話の聞き方の授業とポスターの掲示、沈黙のポーズ、担任の対応として学級担任による賞賛・承認を、介入2では介入1に加えて口頭での時間フィードバックを、介入3では介入2に加えてグラフでの時間フィードバックと目標時間の設定を、プローブでは、ポスター掲示と担任の対応を行った。行動の指標 静かに話を聞く行動の定着の指標として、授業開始時および授業中に学級全体が静かになるまでの時間を測定した。結果 授業開始時および授業中の静かになるまでの時間は全ての学級で介入1および介入2によって減少し、続く介入3で時間の減少が維持された。結論 授業開始時および授業中の静かに話を聞く行動に対する「沈黙のポーズ」プロンプトを含む介入パッケージの効果が示された。

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© 2024 一般社団法人 日本行動分析学会
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