研究の目的 本研究は児童がポジティブ行動支援(positive behavior support、以下PBSとする)に主体的に参加するための教師の支援について、児童が考える目標行動を増やすための応援行動を中心として検討することを目的とした。研究計画 教科間多層ベースラインデザインを用いた。場面 公立小学校で実行した。参加者 6年生1学級の全児童14人が参加した。介入 担任が三項随伴性の図を用いて、児童に目標行動を増やすための応援行動の考え方を教える授業を行い、児童は学び合い時間における教える・教わる行動を増やすための応援行動を計画した。担任はその計画を掲示し、児童が教える・教わる行動に対して行った応援行動を自己評価する機会を設けた。行動の指標 児童の教える・教わる行動と応援行動の生起率を算出した。結果 3教科とも児童の教える・教わる行動と応援行動が増加した。児童による社会的妥当性の評価では目的や方法、結果の肯定率は8割以上であった。結論 児童が目標行動を増やすための応援行動を考えるために、教師が三項随伴性を教え、児童の実行を自己評価する機会を設定することが重要であることが示唆された。