論文ID: 23-029
本研究の目的は、ASD児の睡眠問題に対する心理社会的介入のランダム化比較試験を系統的に概観することである。PubMedを使用してASD児の睡眠問題に対する心理社会的介入について系統的な文献検索を行った結果、7編の研究を採択した。抽出された研究における介入方法は、心理学的支援が3編、睡眠誘導寝具の使用が2編、運動が1編、睡眠問題についての情報提供が1編であった。本研究の結果より、ASD児の睡眠問題に対する介入内容としては、睡眠日誌の作成、睡眠衛生、規則的なスケジュールやルーティンの作成と視覚化、日中活動の推奨、個別の睡眠問題に応じた対処方法の学習、ブースター・セッションが重要となることが示唆された。