バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
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ウエアラブル バイオフィードバックについて
—バイオフィードバックを用いてレジリエンスを高めるには—
志田 有子北 行典Dawood Shiaa
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2018 年 45 巻 1 号 p. 11-17

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抄録

 人々の健康を考える上で, 個々が日々の生活習慣と連動して変化している心身の状況に気づいていること, 良くない生活習慣があるならばそれをどのように改善していくかについて方法を考え, 望ましい行動変容を促すというプロセスは, 最も重要である. しかし, 私たちの多くはこの心身の変化に気づかない場合が多く, 不調が生じて初めて自分の心身へと意識の向くことが多い.

 この背景の元, 個々の心身の状態をリアルタイムに測定しフィードバックできるバイオフィードバックが, 健康管理に重要なツールであることはいうまでもない.

 この度, エムピージャパン監修のもと, 世界有数のバイオフィードバック・ニューロフィードバック・精神心理学分野の機器製造メーカーであるソートテクノロジー社よりプロダクトマネジャーをお招きしお話いただき, バイオフィードバックを用いた健康づくりについて考える機会とした.

 また, 近年ウェアラブル端末を用いた健康管理が注目されているが, ウェアラブルとは何か? ウェアラブル端末を携帯することが個人の健康管理に及ぼす功罪などについてもふれた. 数々のバイオフィードバック機器紹介に加え, 『モバイル型のワイヤレスセンサを用いた新製品の一つであるeVu-TPS』についてデモンストレーションをいただき, 参加者自身がそれぞれのフィールドでの応用法について想像をふくらます機会となった.

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© 2018 日本バイオフィードバック学会
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