1989 年 15 巻 1 号 p. 13-23
本研究では,フィードバックと教示が,末櫓皮膚温上昇に及ぼす効果を検討した。16名の男子学生を,4名ずつ,標的反応教示・フィードバック群(RI-F群),標的反応教示・フィード・ミックなし群(RI-NF群),安静教示・模擬フィードバック群(Rest-SF群),安静教示・フィードバックなし群(Rest-NF群)の4群にふりわけ,12セッショソ行なった。多くの被験者の皮膚温は,安静期よりも訓練期の方が低かった。初期のセッショソで,RI-F群では,他の群より皮膚温が降下し,フィードバックの妨害効果が認められた。教示や効果は明確ではなかったが・RI-F群の教示は,Rest-SF群より皮膚温を降下させる傾向があった。第1試行の皮膚温変化量が,セッション全体の皮膚温変化量と高い相関があった。これらの結果をもとに,・ミイオフィード・ミックによる皮膚温制御の可能性を考察した。