応用教育心理学研究
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保育実践力向上に及ぼす保育実習の効果とその促進要因の検討− 子どもとの関わりに関する保育実践力に注目して−
田村 隆宏木村 直子谷村 宏子
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2021 年 38 巻 1 号 p. 63-75

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抄録

本研究の目的は,保育実践力向上に及ぼす保育実習の効果とその促進要因を検討することである。調査参加者は四年制大学幼児教育コースの学生130 人であった。調査参加者は保育実習の前後に「保育実践力スタンダード(子どもとの関わり編)」に対する回答と,子どもや保育者との関わりに対する自信の程度を問う評定尺度に対する回答が求められた。その結果,保育実習後に“ 実践に必要なコミュニケーション力”“ 保育を計画する力”“ 保育を発展的に展開する力” が向上することが明らかにされた。それに加えて,保育実習前後の子どもや保育者との関わりに対する自信が,実習後の保育実践力に肯定的な影響を及ぼしていることも確かめられた。

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© 2021 日本応用教育心理学会
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