応用教育心理学研究
Online ISSN : 2436-6129
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保育者による受容に関わる多次元効力感尺度の開発− 保育実践での活用を目指した検討 -
秀 真一郎横松 友義西山 修
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2022 年 39 巻 1 号 p. 67-80

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抄録
本研究の目的は,保育者による受容に関わる効力感を捉える新たな尺度を開発し,その構造を明示することである。具体的には,まず予備調査を踏まえ,保育者による受容に関わる52 項目を精選した。次に,現職保育者334 名,保育者志望学生227 名を対象に,大規模な質問紙調査を実施した。分析の結果,「子どもの自我を尊重する」「子どもの理解者として存在する」「保護者の理解者として存在する」「個の多様さを認める」の4因子20 項目が抽出され,明確な多次元構造が確認された。また,十分な信頼性,妥当性を有することも確認された。最後に,本尺度の実践的な活用可能性と研究の展開について若干論じた。
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© 2022 日本応用教育心理学会
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