在宅薬学
Online ISSN : 2434-5288
Print ISSN : 2188-658X
総説
薬剤師の職能を最大限に生かすには―当薬局の取り組みについて―
前原 理佳吉野 奈美後藤 聖子赤嶺 美樹吉田 友美豊田 珠里阿南 祐衣大野 陽子添田 悠希竹中 夕奈工藤 菜々美小山 美紀後藤 としみ江藤 陽子山本 恵美子廣瀬 理恵金松 友哉石原 和美前原 加代子安藤 道雄安藤 道子兼田 眞二ノ宮 綾子岩本 隆記三浦 みち子濱﨑 洋子
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2020 年 7 巻 1 号 p. 17-23

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抄録

地域包括ケアシステムの構築が急がれる中,薬局薬剤師の責務は広く深く重要である.その職能を十分に生かすことが今後迎える医療情勢の変化に必要不可欠であると考える.そのためには薬剤師の十分な気力体力が必要であり,それには機械化・ICT 化は不可欠であり,さらにパートナーという新しい医療資源の役割が重要となる.0402 通知を踏まえてパートナー業務の手順書,研修制度の構築,さらにパートナーの医療人としての育成成長を図ることで,薬剤師の職能が最大限に発揮できると考える.患者の薬物療法を支援するために必要な薬局薬剤師の取り組みとして,服用期間中の継続的な薬学的管理と患者支援が義務となり,医師への服薬状況に関する情報提供が努力義務となる.ますますパートナー制度の確立と薬剤師自らが希望している職能が最大限発揮できるやりがいのある,よい時代になると考える.

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© 2020 一般社団法人日本在宅薬学会
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