抄録
坂城町(さかきまち)では「坂城の子は坂城で育てる」をスローガンに子育て支援を行ってきている。2018 年から教育委員会内に「子ども支援室」を設置し,関係機関が連携を深め,0歳から18 歳までの切れ目のない子育て支援システムを構築しようとしている。母子保健法に位置づいている3歳児健診の後は,小学校の就学前健診までの間に発達の観点から市町村がスクリーニングとして支援を実施しているケースは報告されていない。本論では5歳児発達相談(すくすく相談)事業を軸に健診時からリスクのあった幼児だけでなく,成長していく過程で課題が顕在化してきた幼児に対しても,応援カードを作成したり,応援チームを構成してサポートしたりすることで小学校への就学がスムーズにできた事例を通し,その有効性を示した。