抄録
肝細胞癌に対する展開型電極針 (LeVeen needle) を用いた経皮的ラジオ波焼灼療法 (PRFA) において, 穿刺後に展開した針先の位置をCTで3次元的に把握し, 必要に応じて修正を加えた上で焼灼する方法 (CT補助下PRFA : CT-PRFA, n=27) の有用性を通常の方法 (US-PRFA, n=17) と比較した。穿刺が容易な症例では両群間で明らかな差を認めなかったが, 腫瘍が穿刺困難な部位にある症例ではCT-PRFA群の方がUS-PRFA群より完全焼灼率が有意に良好であった (84% vs 33%, p=0.0460)。局所再発率では有意差を認めなかった (4% vs 12%, p=0.5495)。CT-PRFA群ではCTでの評価後に基づいて針先の修正を行った上で焼灼を行っており, それによって好成績がもたらされたと考えられた。CT-PRFAは特別な装置を必要としない簡便な方法で, 展開型電極針を用いたPRFAを安全かつ確実に施行するために有用である。