日本外科系連合学会誌
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症例
敗血症性ショックから心原性ショックを併発し救命できた重症胃潰瘍穿孔の1例
松橋 延壽安藤 公隆八幡 和憲小倉 真治
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2007 年 32 巻 5 号 p. 754-757

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抄録
消化管穿孔はSIRS状態から管理に難渋すると臓器不全に移行することがある. そのため治療はSIRSから敗血症ならびに多臓器不全に移行しないように細心の注意を払い治療遂行することが望まれる. 今回われわれは初診時に心原性ショックまで呈していたが救命できた, 統合失調症を合併した重症胃潰瘍穿孔の1例を経験したため報告する. 症例は40歳, 男性. 他院より穿孔性腹膜炎, ショック状態の診断で救急車にて当院搬送された. 来院時すでにカテコラミンを大量に使用しないと循環動態が維持できない状態に悪化し, EF34%と低下している状態であった. 術式は開腹下にて大網充填術施行した. 術後ICUにて集学的治療施行し, 第42病日精神科に転科するに至った. またその過程IL-6を測定しており, 高cytokine血症が心機能をmodulationすることも報告されており, その意味からも救命できた症例であり報告する.
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© 2007 日本外科系連合学会
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