日本外科系連合学会誌
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特集
進行胃癌に対するS-1+CDDP併用術前化学療法の検討
山口 健太郎勝部 隆男宮木 陽村山 実臼田 敦子五十畑 則之浅香 晋一島川 武成高 義彦小川 健治
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キーワード: 進行胃癌, 術前化学療法, S-1, CDDP
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2012 年 37 巻 2 号 p. 205-209

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抄録
 【はじめに】進行胃癌に対するS-1+CDDP併用術前化学療法について,治療成績や有害事象,術後補助化学療法について検討した.
 【対象と方法】対象は,術前診断で遠隔転移のないT3(SE)N2(胃癌取り扱い規約第13版)以上の進行胃癌および4型胃癌で,S-1+CDDP併用術前化学療法を行ったのち手術を施行した21例.S-1は80mg/m2でday1-21,CDDPは60mg/m2でda8に投与し,2コース施行後4週間以内に手術を施行した.
 【結果】2コース完遂率は85.7%.治療効果はPRが11例で奏効率52.4%,生存期間中央値は988日であった.有害事象はGrad3以上を4例(19%)認めたが保存的に軽快した.組織学的効果はGrad0/1a/1b/2:4/10/2/5であった.Grad0と判定された症例はS-1単剤では効果がないと考え,他のレジメンを使用した.
 【結語】S-1+CDDP併用化学療法は,その効果や有害事象の点から,進行胃癌に対する術前化学療法として非常に有用なレジメンと思われた.また組織学的効果判定は術後補助化学療法のレジメン選択に有用であった.
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© 2012 日本外科系連合学会
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