抄録
症例は58歳,男性.現病歴は平成17年7月盲腸癌のため結腸右半切除術(pStage ⅢB)施行し,術後1年間の5FU+I-LV点滴補助療法を行った.術後2年経過した平成20年5月傍大動脈リンパ節再発および胃前庭部に接した腹膜播種結節を認めたため,FOLFOX4を行った.しかし4コース経過中に脳梗塞を発症しTrousseau 症候群と診断されたが,治療継続可能までPSが回復したため,ワルファリン治療を併用しながら,さらにmFOLFOX6を9コース施行した.傍大動脈リンパ節はCRとなり,腹膜播種結節はSDであったため(RECIST:SD)平成20年12月に胃切除術(腹膜播種結節合併切除)を施行した.術後経は過良好で8PODに退院した.術後補助療法はCapecitabinを半年間行った.術前CA19-9はmax2,0595.5 U/mlと著明高値であったが,ほぼ半年後には正常値まで低下した.現在術後36カ月経過し,無再発生存中である.