日本外科系連合学会誌
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症例報告
術後化学療法にPaclitaxel腹腔内投与とTrastuzumabの併用が著効した腹膜播種を伴うHER2陽性進行胃癌の1例
椎名 伸充奥野 厚志若林 康夫越川 尚男
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2013 年 38 巻 2 号 p. 307-313

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抄録
今回われわれは,腹膜播種を伴う切除不能進行胃癌に対して術前化学療法によりPRを得て,原発巣切除に至り,播種病変に対しても術後補助化学療法により画像上のCRを得ている症例を経験したので報告する.
症例は66歳男性で,心窩部痛を主訴に進行胃癌の診断となり,手術を施行した.T4b,N3,M1 PER cy+,Stage Ⅳと判断され,試験開腹に終わったが,S-1+cisplatinを4サイクル施行してPRが得られたため局所切除可能と判断し,胃全摘術と腹腔内ポート留置術を施行した.病理組織診断では中分化腺癌で,HER2強陽性の結果を得た.そこで,術後補助化学療法として,S-1+paclitaxel+trastuzumabにpaclitaxel腹腔内投与を併用した.切除できなかった骨盤底などの腹膜播種性病変はその後のCT検査にても,継続して病変は指摘できず,消失したと思われる.
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© 2013 日本外科系連合学会
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