日本外科系連合学会誌
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臨床経験
男性乳癌におけるセンチネルリンパ節生検(SNB)の検討
荻澤 佳奈小川 佳成西森 武雄池田 克実井上 健中本 健太郎金 友英櫻井 康弘徳永 伸也西口 幸雄
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2014 年 39 巻 5 号 p. 852-856

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抄録
女性の乳癌においてセンチネルリンパ節生検(SNB)は標準治療となっているが,男性乳癌での評価は確立していない.当院での男性乳癌に対するSNB施行例について検討した.【対象と方法】男性乳癌6例,平均年齢69歳,術前Stage Ⅰ~ⅡA.SNBは色素単独法,乳輪下注を行い,センチネルリンパ節(SLN)転移陰性例は腋窩郭清を省略した.観察期間中央値60カ月.【結果】SLN同定率は100%,平均生検個数1.7個,1例(16.7%)にリンパ節転移を認めた.色素注入による合併症はなく郭清省略例にリンパ浮腫は認めなかった.郭清を省略した5例のうち2例(40%)に腋窩リンパ節再発を認めたが,再発時に腋窩郭清を行いその後の再発は認めていない.6例とも遠隔再発はなく5例は生存,1例は他因死した.【結論】男性乳癌におけるSNBは同定率が高く簡便に行えるが,腋窩再発率の高い可能性があり慎重なフォローが必要と思われた.
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© 2014 日本外科系連合学会
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