日本外科系連合学会誌
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原著
大腸癌前方切除術後の縫合不全に術後早期の水様便が及ぼす影響
村上 智洋東 幸宏丸尾 啓敏
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2014 年 39 巻 6 号 p. 1033-1038

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抄録
目的:大腸癌前方切除後縫合不全に術後早期の水様便が及ぼす影響を検討した.対象と方法:当院のRS,Ra,Rb大腸癌手術症例90例をCovering stoma造設の有無に分けて縫合不全のリスク因子を解析した.結果:[Covering stoma無し(n=80)]:縫合不全は16例(20%)に生じ,リスク因子の単変量解析ではBrinkman index高値,糖尿病あり,肛門縁に近い腫瘍,術中出血多量,初回排便が水様便,初回排便が早期の症例において有意に縫合不全が多かった.多変量解析においては初回排便までの日数に有意差を認めた.[Covering stoma造設(n=10)]:複数の縫合不全リスク因子を有する2例(20%)に縫合不全が生じた.結語:術後早期の水様便は縫合不全のリスクとなっている.
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© 2014 日本外科系連合学会
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