抄録
症例は50歳,女性.2013年5月に右下腹部痛を自覚.近医にて大腸内視鏡検査を施行したところ上行結腸に輪状潰瘍を認め,腸結核が強く疑われた.6月下旬,急激な腹痛を主訴に当院に来院し,イレウスと診断され緊急入院・緊急手術となった.腸結核が疑われた上行結腸の狭窄部を含めた腸管切除術を施行した.切除標本で腸結核による狭窄部に椎茸がはまり込みイレウスを呈しているのが確認された.
腸結核の患者を診察する際は,常にイレウスの危険性を念頭に置いた早期治療が重要であり,さらには狭窄の強い症例では食事指導も必要と考えられた.