日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
臨床経験
成人鼠径ヘルニア手術における予防的抗菌剤投与の有無と手術部位感染
小澤 修太郎狩野 契鋤柄 稔
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 44 巻 2 号 p. 182-186

詳細
抄録

目的:成人鼠径ヘルニア手術はメッシュを用いたtension-free-hernioplasty(以下:TFH)が標準である.術後のsurgical site infection(以下SSI)は決して多くはないが発症すると治癒に難渋することがある.われわれは本術式における術前抗菌剤投与の有無とSSIの関連性を後方視的に解析したので報告する.方法:2011年10月から2015年7月まで当院で行われた片側成人鼠径ヘルニア手術(メッシュ法)を行った88例の診療録を後方視的に集計し,主治医が症例毎に決定していた術前抗菌薬投与の有無で2群に分け,投与群33例と非投与群55例でSSIの発症頻度を比較した.結果:背景因子として年齢,肥満度,糖尿病有病率,手術時間,出血量などには両群間に有意差はなかった.3例にSSIを認め全て非投与群であった.しかし両群間のSSI発生に有意差はなかった.結語:SSI発生率に両群間で有意差はなかった.

著者関連情報
© 2019 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top