日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
症例報告
胸腔ドレーン抜去後に急速に大量出血をきたした遅発性血胸の1例
堀岡 宏平藤本 崇聡中本 充洋荻野 利達中島 洋北原 光太郎中村 賢二八谷 泰孝福山 時彦
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 44 巻 2 号 p. 198-202

詳細
抄録

症例は50歳の男性.1.5mの高さから転落し,左側胸部と右足関節を打撲した.X線検査で左多発肋骨骨折と左気胸および右足関節外果骨折を認めた.左気胸に対して胸腔ドレナージを施行し,第3病日にドレーンを抜去した.抜去直後から左胸部痛と呼吸苦が出現し,CT検査を施行したところ左血胸が出現していた.緊急手術を施行したところ,左第7肋骨骨折端部の肋間動脈からの出血を認め,開胸下に胸腔鏡を用いて止血と血腫除去を行った.合併症なく経過し術後15日目に退院した.胸部外傷による血胸の合併は比較的多いが,遅発性に血胸を発症することは稀である.今回胸腔ドレーン抜去後に急速に大量出血をきたした遅発性血胸の1例を経験したので報告する.

著者関連情報
© 2019 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top