日本外科系連合学会誌
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症例報告
術後早期に仮性動脈瘤を合併した膵頭十二指腸切除の1例:術後早期出血の鑑別と対応
秋本 瑛吾須郷 広之宮野 省三渡野邉 郁雄町田 理夫児島 邦明
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2019 年 44 巻 2 号 p. 286-290

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抄録

膵頭十二指腸切除術(PD)後,第2病日に仮性動脈瘤破裂による出血を認めた1例を経験したので,過去報告例の集計を加え報告する.症例は75歳,男性.遠位胆管癌の診断でPDを施行した.術後第1病日に膵液瘻を認め,第2病日にはドレーンからSentinel bleedingを認め緊急造影CTを施行した.膵空腸吻合部に造影剤の漏出を認め腹腔内出血の診断となった.緊急血管造影で背側膵動脈に仮性動脈瘤を認め動脈塞栓術による止血を行った.

PD術後出血の本邦報告76例の集計ではSentinel bleedingを54%,先行する膵液瘻を63%,膵吻合近傍からの出血を66%,仮性動脈瘤を70%に認めた.発生時期は中央値第17病日であるが,術後第7病日までの早期発症も16%にみられた.術後早期であっても前述のような所見を認める場合には,本合併症の可能性を考慮すべきと思われた.

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© 2019 日本外科系連合学会
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