日本外科系連合学会誌
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症例報告
腹腔鏡下脾臓摘出術を施行したCA19-9産生巨大脾囊胞の1例
鈴木 悠太大野 玲村瀬 秀明樋口 京子吉野内 聡吉田 剛林 久美子上田 吉宏小畑 満
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2021 年 46 巻 1 号 p. 97-101

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抄録

患者は21歳女性.主訴は左上腹部の膨満感.既往歴,家族歴に特記事項なし.月経周期に異常なし.2020年5月初旬頃から心窩部痛が出現,近医受診したが改善せず,5月下旬当院救急外来初診となった.腹部所見では左季肋部に膨隆があり自発痛と圧痛を認めた.腹膜刺激症状はなかった.症状が強く精査加療目的で入院となった.初診時血液一般検査では異常はなかったが,腫瘍マーカーのCA19-9は163U/mlと上昇していた.腹部造影CT所見では左上腹部に170×160×100mmの囊胞性腫瘤があり囊胞辺縁の増強効果から脾臓由来の病変が示唆された.画像所見上は明らかな感染合併はなかった.巨大脾囊胞と診断し腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.手術時間は3時間30分,術中出血量は50mlであった.術後経過は良好で術後10病日に退院となった.病理組織学的検査所見は上皮性囊胞であり悪性所見はなかった.血清CA19-9は術後速やかに正常化した.

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© 2021 日本外科系連合学会
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