日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
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特発性血小板減少性紫斑病にS状結腸癌を合併した 1 例
周術期管理を中心に
柴 忠明鈴木 孝雄上田 一夫緒方 秀昭本田 善子白倉 立也金子 弘真池田 正視辻本 志郎
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1995 年 20 巻 4 号 p. 314-318

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抄録

42歳, 女性。特発性血小板減少性紫斑病 (ITP) にS状結腸癌, 子宮頸部異型上皮, 子宮筋腫を合併した1例にS状結腸切除 (D2), 膀胱部分切除, 単純子宮全摘, 両側付属器切除を併施する機会を得た。術前処置としてγ-グロブリン大量投与を行い血小板数の増加をはかるとともに, 術後に濃厚血小板液を輸注するなどして安全に手術を遂行し得た。術後約6年を経過した現在, 再発の徴候もなく順調である。

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