日本外科系連合学会誌
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術後6年目に肋骨転移を認めた胃癌の1例
安斎 光昭冲永 功太馬場 靖雄矢後 岳志白石 賢子富家 隆樹富岡 峰敏
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キーワード: 胃癌, 骨転移, 肋骨切除
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1996 年 21 巻 1 号 p. 91-95

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抄録
胃癌の再発形式では, 腹膜再発, 肝転移などの頻度は高いが, 単独の骨転移再発は少ない。われわれは, 術後6年目に胃癌の肋骨転移再発をきたした症例を経験したので報告する。患者は47歳女性で, 1986年10月, 中・下部に3型, 中部に広範囲なII c advanced胃癌に対し, 幽門側胃切除術を施行した。中下部の病変は未分化型が主であり, 中部の病変は分化型が主であった。術後は補助免疫化学療法を施行し, 術後5年間の1991年11月頃までは定期的に外来に通院していた。術後6年目の1992年6月右背部痛が出現したが, 特に積極的治療を受けなかった。1993年4月骨シンチグラムにて右第8肋骨転移を疑われ, 1993年6月右第8肋骨部分切除を施行し, 胃癌の再発が確認された。抗癌剤感受性試験を実施し, 術後化学療法を施行したが, 多発性骨転移をきたし, 術後8年4カ月目に死亡した。
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