日本外科系連合学会誌
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一期的乳房再建の検討
武石 明精平瀬 雄一児島 忠雄久保 隆宏永田 徹
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1996 年 21 巻 2 号 p. 150-154

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抄録
われわれは, 過去3年間で77例の乳房即時再建例を経験したので症例の検討をするとともに, 二次再建との比較を行い報告する。症例 : 症例は23歳から74歳, 片側再建73例, 両側再建4例である。再建方法は, 広背筋皮弁12例, TRAM-flap 46例, VRAM-flap 6例, エキスパンダー法12例, その他1例である。考察 : 乳房再建において考慮すべき問題は, 主に再建方法の選択と再建時期である。再建方法は広背筋皮弁か腹直筋皮弁であり, 本来の乳房の大きさや形態, 切除範囲やリンパ節郭清の有無, 腹部の手術瘢痕や将来の妊娠の可能性などを考慮に入れて選択を行う。再建の時期として, 即時再建の利点は, 手術が1回である, 患者の精神的負担の軽減, さらには腋窩への皮弁の充?による肩関節およびその周囲の拘縮の改善の効果などである。しかし, 即時再建では, 局所再発が最も危惧される為, 術前の確実な病期診断, 十分な切除, 慎重な術後経過観察が必要である。
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