抄録
近年, 各科で施行される拡大手術・緊急手術において, 多科による共同手術の機会が増加しつつある。1993年~1996年6月までの間に施行した他科との共同手術52例の現状と問題点について検討した。当科が参助したものは41例で主に消化管再建, ドレナージ, 止血, 血行再建である。一方, 他科の援助を仰いだものは11例であった。共同手術により救命率・切除率・予後等は確実に向上している。予定手術では各科合同で入念に術前検討し, 患者・家族への説明も双方の立場から十分に行なっている。緊急手術や不測の事態にも, より迅速に対応できるよう共同体制を採っている。手術成績の向上, 手術適応の拡大, より高度な医療を行うために, 多科による共同手術はさらに推進すべきである。