日本臨床スポーツ医学会誌
Online ISSN : 2758-3767
Print ISSN : 1346-4159
大学女子バスケットボール選手における足関節捻挫の疫学調査 ―ポジション,受傷場面,受傷機転の関係―
前道 俊宏奥貫 拓実屋比久 博己劉 紫剣岩山 亜里奈山口 龍星筒井 俊春熊井 司
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2023 年 31 巻 2 号 p. 290-297

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抄録

バスケットボールにおける足関節捻挫要因である,ポジション(ガード,フォワード,センター),受傷場面(試合,練習),受傷機転(接触の有無及び接触部位(足・足関節部,足・足関節部以外))の3 点を複合的に検討し,足関節捻挫発生率との関連性を明らかにするために,大学女子バスケットボール選手延べ60 名を対象に3 シーズン33 カ月の疫学調査を行った.単一因子での検討では,Forward,試合時,足部同士の接触による発生率がそれぞれ最も高かった.複数因子での検討では,Guard で試合時の足部同士の接触による発生率が最も高かった.単一因子と複数因子の検討間で結果に差異があることから,単一因子ではなく,複数因子によるより詳細な検討の必要性が明らかとなった.

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© 2023 一般社団法人日本臨床スポーツ医学会
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