日本心臓血管外科学会雑誌
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症例報告
広範な大動脈全周性石灰化を伴った胸腹部大動脈瘤に対する血管内治療
玉岡 倫子平田 展章野尻 崇矢倉 明彦加藤 雅明
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2008 年 37 巻 2 号 p. 120-123

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抄録
大動脈壁の全周性石灰化を有する慢性透析患者の胸腹部大動脈瘤に対し,まず腹腔動脈と上腸間膜動脈に血行再建を施行したのち,二期的にステントグラフトを挿入し,良好な結果を得たので報告する.石灰化は腹部臓器分枝にも及んでおりその血行再建にも難渋した.また,鉛管状の大動脈に対するステントグラフトのattachmentも不良で,中枢側・末梢側ともにtype I endoleakを認めたため,中枢側・末梢側ともにステントグラフトの追加挿入を余儀なくされた.
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