日本心臓血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1883-4108
Print ISSN : 0285-1474
ISSN-L : 0285-1474
[成人心臓]
エドキサバンに変更後,僧帽弁位機械弁の血栓弁をきたした1症例
菅野 靖幸加藤 泰之山内 秀昂陣野 太陽伊達 勇祐佐々木 健一清水 篤木山 宏
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 49 巻 5 号 p. 288-290

詳細
抄録

症例は65歳男性.僧帽弁位機械弁のためワーファリンを内服していたが,エドキサバンに変更された3カ月後に急性心不全を呈し当院に搬送された.透視下での機械弁開放制限と僧帽弁圧較差の上昇を認め,血栓弁と診断し緊急再僧帽弁置換術を実施した.術後は良好に経過し,合併症なく術後10日目に自宅退院となった.機械弁使用症例に対しては,ワーファリン使用の必要性についてかかりつけ医や患者本人および患者家族への十分な啓蒙が必要である.

著者関連情報
© 2020 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top