日本心臓血管外科学会雑誌
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新生児乳児期開心術後におけるシリコンラバーを用いた二期的胸骨閉鎖法に関する臨床的検討
今井 雅尚山口 眞弘大橋 秀隆大嶋 義博芳村 直樹佐藤 達朗植松 正久細川 裕平橘 秀夫
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1992 年 21 巻 2 号 p. 149-154

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抄録
最近9年間の新生児乳児期開心術158例中, 一期的胸骨閉鎖を行えず, シリコンラバーにより皮膚のみを補填したのは15例で, このうち10例に二期的胸骨閉鎖法を実施した. 10例中7例で術後4日以内に胸骨閉鎖が可能であった. 開心術直後と二期的胸骨閉鎖時の比較では, 心拍数, 平均左房圧, 心胸郭比などに有意な低下がみられた. 二期的胸骨閉鎖前後においては血行動態に有意な変化はみられなかった. 縦隔炎などの重症感染症の併発は1例もなく, 遠隔死亡を2例に認めたが, 他の8例は平均3年4か月を経過し健在である. 以上より, われわれが用いている二期的胸骨閉鎖法は一期的胸骨閉鎖が困難な症例に対しては有効な方法であると考えられた.
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