日本心臓血管外科学会雑誌
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Behcet 病に合併した compression neuropathy を伴う巨大膝窩動脈瘤の1治験例
中山 義博小迫 幸男岡崎 幸生鶴崎 直邦蒲池 真澄山田 隆啓乗田 浩明伊藤 翼
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キーワード: Behcet 病, 膝窩動脈瘤
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1992 年 21 巻 2 号 p. 195-199

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抄録
Behcet 病は1937年に Behcet がアフタ性口内炎, 外陰部潰瘍および強膜炎を主症状とする2症例を報告したことにはじまる難治の再発性遷延性炎症疾患である. 今回われわれは, Behcet 病に合併した膝窩動脈瘤の症例に対し緊急動脈瘤切除, 大伏在静脈を用いたバイパス術を施行し, 左下肢の神経症状が著明に改善した1例を経験した. 本症例は, 術中所見と術後の神経症状の改善からみて compression neuropathy を伴った膝窩動脈瘤であったと考えられ, 神経障害を最小限に食い止めるためには速やかな動脈瘤の摘除が必要であると思われた. われわれが調べえた範囲では Behcet 病に合併した動脈瘤で compression neuropathy を生じた例は過去の2例の報告があるのみで非常に希な症例と思われたので若干の文献的考察を加えて報告した.
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