抄録
粒子径の異なるシリカフィラー(平均粒子径:0.04, 0.3, 0.5, 1.0, 1.6, 3.9, 5.7μm)を配合したBisGMA径光重合型コンポジットレジンを試作し, 硬化深さにおよぼすフィラー粒子径の影響を検討した.いずれのコンポジットレジンも可視光線の照射時間の延長とともに硬化深さも増大した.0.3, 0.5および1.0μmのフィラーを配合したコンポジットレジンは他のフィラーを配合したコンポジットレジンに比べ小さな硬化深さを示した.また不定形フィラー(1.6, 3.9および5.7μm)では, フィラーの粒子径の増大に伴って硬化深さも増大した.