抄録
3種の充塡用グラスアイオノマー, 光硬化型(Fuji II LC, GC), その類似品(Dyract, DeTrey/Dentsply), 従来型(Fuji II GC), に対する好ましい研磨時期について, 硬化(光照射)直後に研磨した場合と1日間水中浸漬後に研磨した場合の人歯V級窩洞の全周にわたる間隙発生数から検討した. 測定は, 低速用カッターで修復物中心部を縦(歯軸)方向に切断後, 計測した. その結果, Fuji II LCとFuji IIについては24時間水中浸漬後研磨すると硬化(光照射)直後研磨と比較して有意に間隙数は減少したが(α=0.05), Dyractについては24時間水中浸漬後研磨しても光照射直後研磨と同等の間隙数しか示さなかった.