歯科材料・器械
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原著
歯科鋳造したTi-6Al-7Nb合金の1%乳酸中におけるイオン溶出
土居 寿王 鉄軍中野 毅小林 郁夫米山 隆之浜中 人士
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1997 年 16 巻 3 号 p. 182-186

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抄録
チタンの歯科応用のために歯科鋳造用チタン合金の開発が進められている. Ti-6Al-4V 合金は生体用合金としては, 組成元素であるバナジウムの為害性や力学的性質, 鋳造性の問題が指摘されている.そこで, Ti-6Al-4V 合金のバナジウムをニオブで置換した生体用合金として Ti-6Al-7Nb 合金が開発された. 著者らはこの合金の鋳造性や鋳造体の力学的性質などについて検討した結果, 歯科鋳造用として優れていることがわかった. そこでこの研究では, チタン, Ti-6Al-4V合金およびTi-6Al-7Nb合金を, 通常の歯科用チタン合金と同様の方法で精密鋳造し, 1.0%乳酸中での長期浸漬試験を行った. その結果, Ti-6Al-7Nb 合金から溶出する Ti イオンの量は, Ti-6Al-4V 合金から溶出する量よりも少なく, 歯科鋳造用チタンと同程度であることがわかった.
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© 1997 一般社団法人 日本歯科理工学会
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